(その他)

註1  焼入れ加熱後の冷却は窒素または大気にて強制冷却してください。
   
金型温度が100〜150℃になるまで冷却してください。
   
焼戻し炉への装入は炉温を300℃以下にして実施してください。(焼戻し1回目は厳守ください)
註2  焼戻しは必ず2回以上実施して下さい。
   2回目の焼戻しで硬さが高過ぎるときは更に焼き戻しを追加下さい。
試験条件
●試験片寸法
 30×30×30mm
●焼入れ:1030℃
 窒素ガス冷却
 (真空炉)
●焼戻し
 1時間保持×1回




KDA1SはSKD61に比べ耐溶損性が優れており、
さらに表面処理を行うと著しく良好となる。


試験条件
●試験片:47±0.5HRC
●AI合金:ADC12
●溶湯温度:700℃
●回転数:500rpm
●試験時間:20min




●KDA1Sは、SKD61に比べ5%程度熱膨張が小さい。
●SKD61より熱伝導率が高いため温度勾配が発生しにくい。

■熱膨張係数
(×10-6/℃)
SKD61
KDA1S
KDA1
温度/℃
100
8.84
9.01 9.67
200
10.31
10.35 11.11
300
11.15 11.12 11.92
400
11.88 11.78 12.54
500
12.44 12.35 13.10
600
12.90 12.85 13.61
700
13.17 13.11 13.91

■熱伝導率
(cal/cm.sec.℃)
温度/℃
KDA1S
KDA1
SKD61
30
0.062
0.069 0.059
200
0.077
0.078 0.069
400
0.075 0.079 0.068
600
0.075 0.076 0.068
700
0.073 (0.075) (0.067)
800
(0.071) 0.074 0.066