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KD11S改良鋼の全国販売を開始

金型用鋼メーカーの日本高周波鋼業(社長 池田辰雄)は冷間金型用鋼であるKD11Sの改良鋼の全国販売を9月から本格的に開始した。
KD11Sは、SKD11の最大の特徴である優れた耐摩耗性を維持し、被削性を大幅に向上させた材料であり、当社を代表する人気ブランド鋼種である。今回の改良鋼は多様化、高度化するニーズと熱処理変寸の軽減など金型作製の能率向上やコスト低減に応えるべく開発を行った。
改良鋼の特性として被削性をさらに向上させたことがあげられる。独自の製造手法を改めて見直し、各工程での様々なデータを抽出、解析を行った。そしてその結果、従来は被削性の改善として注目されていなかった2次炭化物をコントロールすることにより、耐摩耗性は継承しつつ被削性は従来鋼より、約30%以上向上し、また熱処理変寸も改善された。
先立って販売された一部ユーザーでは、その特性について既に従来品より高い評価をいただいている。今後はハイテン材対応にも重点を置き、本物の冷間金型用鋼として他社との差別化を狙っていく。