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鍛造プレスの能力向上 工具鋼を迅速供給

日本高周波鋼業は工具鋼の生産体制を強化する。富山製造所(富山県新湊市)にある鍛造プレス3基のうち、中間サイズの加圧能力1500㌧1基を2000㌧に改造して08年春に稼動する。これにより鍛造プレスは3000㌧、2000㌧、1000㌧の3基体制となる。投資額は付帯工事を含めて5億円弱。加工能力を高めることで、市場ニーズに合った製品を迅速に供給する狙い。
富山製造所では05年12月、改造により加圧能力を600㌧から1000㌧に高めた1基を稼動させたばかり。600㌧では外販用素材の加工や粗鍛造しかできなかったが、能力アップで工具鋼製品を生産できるようにした。
だが、現状でも供給能力が不足しているため、1500㌧基の改造を決めた。導入から約20年が経過しており、老朽更新の意味合いもある。 工期は約1年で07年春をめどに着工する。稼動させたまま基礎強化などの付帯工事を進め、最後の一カ月程度の休止期間でプレス機本体を入れ替える。 工具鋼は自動車産業を中心にダイカストや板金プレス金型向けの需要が旺盛。海外市場をけん引役に今後も需要増が見込める状況にある。