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中国の鋳物合弁から撤退
日本高周波鋼業(社長・池田辰雄氏)と100%子会社の高周波鋳造、神鋼商事は2日、中国の鋳物生産合弁会社「撫順高周波鋳造」の出資持分をすべて中国側パートナーの「撫順市華一鋳造」に譲渡し、8月1日付で合弁を解消したと発表した。同時に撫順高周波鋳造に対する貸付金のうち日本高周波が4億900万円、高周波鋳造が2億2400万円の債権放棄も行う。撫順高周波鋳造の資本金は8億500万円で出資比率は撫順市華一鋳造50.7%、日本高周波12.3%、高周波鋳造32.9%、神鋼商事4.1%。
日本の自動車メーカー、建設機械メーカーへの供給を計画していたが、現地の原材料価格高騰や良質原材料の入手難から実現が困難となってきたため、この事業から手を引くことにした。高周波グループは国内で高付加価値鋳造品の生産に専念することになる。
日本高周波では債権放棄に伴う損失は前期に連結、単独とも貸倒引当金として計上済み。今期の連結決算で出資持分譲渡損3600万円を計上するが、2日に発表した業績予想に織り込んでいる。