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トピックス

平成18年12月19日

冬の味方に小型除雪機 日本高周波鋼業富山製造所 新湊・奈古中に寄贈

日本高周波鋼業富山製造所(射水市八幡町・新湊、古澤貞良所長)は十八日、同市奈古中学校に小型除雪機一台を寄贈した。
同社は毎年、地域貢献活動として、隣接する同校の清掃活動などに参加している。寄贈もその一環で、昨年は草刈り機を贈った。
除雪機は排気量一六三㏄の6馬力。最大で十四㍍まで雪を飛ばせる。
贈呈式は同校玄関前であり、同社の一ノ瀬博和富山総務担当課長、帯刀毅市議らが訪れ、石黒正秀校長に贈った。
同校は校門から生徒玄関までの距離が長く、除雪が一苦労だった。
石黒校長は「除雪能力が格段にアップする。物心両面での協力に感謝します」とお礼を述べた。

平成18年11月12日

品質管理に理解深める QCサークル北陸

QC(クオリティ・コントロール)サークル経営者・管理者フォーラムは十日、富山市桜橋通りの名鉄トヤマホテルであり、県内の製造業者が製品の品質管理について理解を深めた。
QCサークル北陸支部富山地区が開き、約七十人が参加。池田辰雄日本高周波鋼業社長が「現場力の強化と経営者」と題して基調講演し、製品の品質を高める社内活動の重要性を話した。
「企業経営と現場力の強化!」をテーマにしたパネルディスカッションでは、池田社長、岡田誠一日本ゼオン高岡工場長、羽場光明タカギセイコー社長、町野利道コーセル社長がパネリストを務め、品質管理の取り組みなどについて意見交換した。

平成18年10月5日

KD11S改良鋼の全国販売を開始

金型用鋼メーカーの日本高周波鋼業(社長 池田辰雄)は冷間金型用鋼であるKD11Sの改良鋼の全国販売を9月から本格的に開始した。
KD11Sは、SKD11の最大の特徴である優れた耐摩耗性を維持し、被削性を大幅に向上させた材料であり、当社を代表する人気ブランド鋼種である。今回の改良鋼は多様化、高度化するニーズと熱処理変寸の軽減など金型作製の能率向上やコスト低減に応えるべく開発を行った。
改良鋼の特性として被削性をさらに向上させたことがあげられる。独自の製造手法を改めて見直し、各工程での様々なデータを抽出、解析を行った。そしてその結果、従来は被削性の改善として注目されていなかった2次炭化物をコントロールすることにより、耐摩耗性は継承しつつ被削性は従来鋼より、約30%以上向上し、また熱処理変寸も改善された。
先立って販売された一部ユーザーでは、その特性について既に従来品より高い評価をいただいている。今後はハイテン材対応にも重点を置き、本物の冷間金型用鋼として他社との差別化を狙っていく。

平成18年6月9日

トップインタビュー 鉄鋼新戦略を聞く

――前期(06年3月期)決算では連結経常利益が23億円に達し、過去最高となった。
「私の密かな目標は25億円だったが、期末近くになって特殊鋼の在庫調整の影響が出てきた。お客さんが材料入手難の時代に発注を増やしたが、そこまでは実需が増えなかったということでしょう。これが今期まで尾を引いている」

――今期をどう見ていますか?
「在庫調整は終わりに近づいているので、受注量は戻ってくるのではないか。一方ではニッケルなどの原料価格が上昇している。特殊合金の分野ではコストが大きく跳ね上がる。販売価格への転嫁をお願いすることになりますが、交渉に時間がかかって、原料高の後追いになる恐れがある。原油価格の上昇が自動車需要にどういう影響を与えるか、も気になる。そういった不安定な経営環境の中でも予想数字(連結経常利益25億円)は確保したいと思っている」
「工具鋼では太径丸鋼(精密鍛造材)がどうなるか。需給ひっ迫時に撤退するメーカーが相次いだが、ここへきて生産を復活させたメーカーがあると聞いている。加えて輸入材が入ってくるようなことになったら影響が出るだろう。一方では、昨年末に立ち上がった1千㌧プレスが戦力化しているので、これはプラスになる。カムス(直系の工具鋼加工・販売会社)は期待通りの成果を上げている。今期は本体との連携を深めて、技術、営業両面から体質強化を進めたいと思っている」

――4月に発表した中期経営計画(06年~08年度)について改めてお聞きしたい。これからの3年間、何をして、どんな会社にしたいと。
「05年度の連結ROS(売上高経常利益率)は5.6%だったが、08年度には8%に引き上げたい。体質を強化しておかないと追風が止まった時に倒れてしまうので『損益分岐点比率75%(05年度は84%)』も目標に置いた。当社は苦しい時代が長かったので、設備が古いし社員もおとなしい人が多い。希望をもって前進していく元気な会社にしようという思いを込めて、キャッチフレーズはCAP(創造・活力・迅速)にした。中期計画の最重点は“人づくり”です。生産面では1年前から採り入れているトヨタ生産システムを定着させる。これをベースにして、当社に合った形に変えていきます」

――特殊鋼事業ではどんな手を打っていくことになるのですか?
「工具鋼については『特徴ある商品』で存在価値を示していくことになる。被削性に優れた冷間ダイス鋼「KD11S」は当社の看板商品ですが、変形歪みをミニマムにして欲しいというニーズが強いので、それに応えた新鋼種の供給を始めています。自動車用ハイテン(高張力)鋼板をプレスする金型材料についても神戸製鋼と共同で開発に取り組んでいる」
「設備面では2500㌧プレスのリプレースとして3千㌧プレスを導入したのに続いて、昨年末には600㌧プレスを1千㌧プレスに換えた。残る1500㌧プレスが更新時期にきているので、そのリプレース投資を計画している。2千㌧にするか、3千㌧にするかは需要動向を見たうえで決めたい」

――先ほど話の出た「カムス」の強化についてはどんな考えを?
「当社には工具鋼の営業部門があり、カムスにも営業部隊がいる。高級工具鋼を販売するには技術的な知識が必要ですから、別々のままでいいのかどうか、その検討をしている。九州での自動車生産拡大に対応した西日本での工具鋼流通拠点新設も検討課題です。そういうものも含め、工具鋼トータルで18億円(3年間)の設備投資を計画している」

――特殊合金についてはどんな戦略を立てたのですか?
「耐食軸受用素材、パソコンHDD用素材、ピストンリング用素材、耐熱ボルト用素材、平面ディスプレイ関連素材など7アイテムに重点を置いて拡販を進める。設備投資は真空溶解炉の能力増強などで6億円です」

――神戸製鋼から生産受託している軸受鋼二次加工は?
「神戸製鋼は中国市場を狙った軸受鋼の拡販に取り組んでいる。当社は細径の軸受鋼鋼線の生産を受け持つことになるので、そのコスト競争力強化が課題です」

平成18年4月26日

鍛造プレスの能力向上 工具鋼を迅速供給

日本高周波鋼業は工具鋼の生産体制を強化する。富山製造所(富山県新湊市)にある鍛造プレス3基のうち、中間サイズの加圧能力1500㌧1基を2000㌧に改造して08年春に稼動する。これにより鍛造プレスは3000㌧、2000㌧、1000㌧の3基体制となる。投資額は付帯工事を含めて5億円弱。加工能力を高めることで、市場ニーズに合った製品を迅速に供給する狙い。
富山製造所では05年12月、改造により加圧能力を600㌧から1000㌧に高めた1基を稼動させたばかり。600㌧では外販用素材の加工や粗鍛造しかできなかったが、能力アップで工具鋼製品を生産できるようにした。
だが、現状でも供給能力が不足しているため、1500㌧基の改造を決めた。導入から約20年が経過しており、老朽更新の意味合いもある。 工期は約1年で07年春をめどに着工する。稼動させたまま基礎強化などの付帯工事を進め、最後の一カ月程度の休止期間でプレス機本体を入れ替える。 工具鋼は自動車産業を中心にダイカストや板金プレス金型向けの需要が旺盛。海外市場をけん引役に今後も需要増が見込める状況にある。

平成18年4月18日

中期経営計画('06年~'08年)について
~魅力ある製品の提供を通じ、地球環境と人間が融和した豊かな社会づくりへの貢献~

 日本高周波鋼業株式会社(社長:池田 辰雄)は、このたび2006年度から2008年度までの連結ベースの「中期経営計画:CAP875」を策定いたしました。

当社グループは既に「製品構成の高度化」および「現有生産設備の最大活用」による「最大利益の確保」を基本方針とした2005年度から2007年度を実行期間とした中期経営計画(CAP780)を策定、実行しております。関連主要業界からの需要が今後も堅調に推移すると思われる中、製品構成の高度化が進展し当中期経営計画においては2006年度に目標をほぼ達成する見込みであります。
このような状況の中、当社グループは経済環境の変化に迅速に対応すべく「選択と集中」を加速させ、当社グループの持つ独自性の強化により、更なる「安定高収益体制」を構築し、「社会と共生し、信頼される企業グループ」として社会に貢献することを目指した経営課題を改めて設定することとし、ここに08年を最終年度とした中期経営計画を策定いたしました。

【1】基本方針
「安定した企業基盤の構築」と「収益力・事業競争力」の強化
(人の力、知恵の最大活用)
キャッチフレーズ
CAP875
C
Creative(創造)
A
Active(活力)
P
Prompt(迅速)
875
売上高経常利益率 8%以上
 
損益分岐点比率 75%以下

当社グループは、経済環境の変化の中で、市場から評価される「安定した企業基盤の構築」を進めてまいりました。本中期経営計画では、ユーザーニーズの多様化・高度化に迅速に対応すべく「ものづくり」力の強化により、ユーザーニーズに密着した高機能素材・製品の開発、拡大を進め「収益力・事業競争力」の強化を図ります。
本中期経営計画では、財務諸表に表れる競争力の強化に止まらず、経営の本質的な競争基盤となる「業務プロセスの強化」と「人材育成」に注力いたします。

【2】経営目標数値
(連結ベース)
 
05年度見通し
08年度中期計画
売上高
416億円
480億円以上
経常利益
23億円
40億円以上
売上高経常利益率
5.4%
8.0%以上
損益分岐点比率
84%
75%以下

【3】重点施策
事業別施策

(1)特殊鋼
1.工具鋼(自動車関連向け等の金型用鋼をはじめとした高級工具鋼)
・鋼材から成型加工、熱処理、表面処理までの一貫した生産技術力を強化し、
ユーザーニーズの高度化に対応した高機能金型用鋼の拡大を図ります。
・旺盛な需要に対応すべく、生産性の向上、現有生産設備の最大活用を図り、最大利益を確保いたします。
・関係会社の(株)カムスおよび取引商社との連携を強め、流通ネットワークの更なる強化を図ります。
2.特殊合金(自動車、エネルギー・環境、電子・情報機器関連向け等の高機能素材)
・独自性のある難加工材の二次加工(伸線、磨き、光輝焼鈍他)生産技術をブラッシュアップし、
高機能素材の拡大を図ります。
・成分設計、溶解から二次加工までの一貫した生産体制により、小ロット、短納期等のユーザーニーズに対応いたします。
3.軸受鋼(自動車関連向け等の軸受用素材)
・神戸製鋼グループの軸受鋼鋼線の二次加工(熱処理、伸線、磨き)生産拠点として、
安定した品質の確保と供給能力の拡大を図ります。
(2)鋳鉄(自動車、建設機械、産業機械関連向け等の鋳物製品)
・多品種少量生産に適した生産ラインを活用し、幅広い顧客層を確保するとともに、
製品の高付加価値化を図り、安定した収益を確保いたします。
(3)金型・工具(自動車関連向け等の金型製品、その他特殊工具)
・自動車関連金型製品を拡大するため、得意とする金型研削技術へ資源を集中し、競争力の強化を図ります。


【共通施策】

(1)経営プラットホームの強化
・人の力、知恵の最大活用を図るため、優秀な人材の確保と育成を推進いたします。
・企業責任(CSR)を果たすため、コンプライアンス活動、企業統治、内部統制の充実を図ります。
(2)「ものづくり」力の強化
・生産工程での高度な「つくりこみ」により、製品の品質向上や高機能化を進めます。
・生産性の向上、歩留り改善に積極的に取り組み、製品の安定供給、コストダウンを実行してまいります。
・「ものづくり」の独自性を強化するため、中核設備・技術に対し積極的に投資してまいります。
(3)研究・開発
・ユーザーニーズに密着した研究・開発を進めます。
・神戸製鋼との連携を強化しグループ戦略として研究、開発に取り組みます。

(ご参考)
セグメント別中期経営計画目標数値
(連結)
   
単位:億円
05年度見通し
08年度計画
売上高
営業利益
売上高
営業利益
特殊鋼
327
20
380以上
34以上
金型・工具
29
1
35以上
4以上
鋳鉄
60
4
65以上
5以上
416
25
480以上
43以上

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